2007年Jリーグディビジョン2 第35節
@鳥取市営サッカー場バードスタジアム
セレッソ大阪 2−1 サガン鳥栖
(主審:小川直仁 天候:曇 観客:2,898人)
得点者:
(C大阪)小松塁(前29)、森島康仁(後1)
(鳥栖)高地系治(前44)
警告:
(C大阪)アレー、森島康仁、吉田宗弘、藤本康太、江添建次郎
(鳥栖)尹晶煥
退場:
(C大阪)前田和哉
セレッソ大阪
GK:吉田宗弘
DF:柳沢将之、前田和哉、江添建次郎、丹羽竜平
MF:濱田武(→前40 藤本康太)、アレー、香川真司、古橋達弥
FW:小松塁(→後34 羽田憲司)、森島康仁(→後22 苔口卓也)
サブ:山本浩正、酒本憲幸
サガン鳥栖
GK:浅井俊光
DF:鐵戸裕史、柴小屋雄一、飯尾和也、日高拓磨
MF:高地系治、高橋義希(→後35 山口貴之)、尹晶煥、清水康也(→後6 野崎陽介)
FW:藤田祥史、谷口堅三(→後11 山城純也)
サブ:赤星拓、吉田恵
負けるときはボロ負け、勝つときは辛勝、それが俺たちセレッソ大阪!
というわけで遙か遠き神話の地の隣の県、鳥取にて行われたホームゲーム、J2第35節対サガン鳥栖戦は2-1でセレッソ大阪の勝利となりました。
感想等を含めた更新は帰宅後にするとして、あれだけワンタッチでボール回されてシュートを3倍以上も打たれながら勝ったのはひとえに
・決定力の差
・クロス精度の差
の2点。
終盤ひたすらセカンドボールが拾えず、両サイドから中央から縦横無尽に攻められた時はどうなることかと思いましたが。
※8/21追記
宮本、ゼを出停で欠くセレッソ。
というわけで左SBには前節湘南戦と同じ丹羽が、ボランチの位置に香川が入り、右SHに濱田、左SHに古橋、2トップは29節草津戦以来久々のスタメンとなる森島康と小松という布陣。
立ち上がりからしばらくは互角の展開。セレッソはいつも通り両サイドから攻撃を仕掛けるも右の濱田の調子が今一つ、またボランチの位置に入った香川も守備に奮闘するも持ち前の攻撃を活かす事が出来ず、どうしても淡白な攻撃に落ち着いてしまいます。一方鳥栖もサイドから(特に左サイドからの攻撃が多かったように思う)攻撃を仕掛け、15分には藤田が決定的なチャンスを迎えるもアレーが間一髪足を伸ばしてクリア(そもそもは彼が簡単にボールを取られちゃったことによるカウンターだったのである意味自作自演とも言えるのだが)。
そんな中前半30分、右サイドをオーバーラップした柳沢が中央にいた古橋へグラウンダーのクロス。これはタイミングが合わなかったものの、DFに体を寄せられながらも左足でゴール左にいた森島康へフワリとしたクロスを上げる。その森島康がキーパーの位置を見つつヘディングで中央へ折り返し、最後は小松が頭で合わせてセレッソ先制。
これは久々に見た綺麗な得点でした。森島康の動きも良かったのですが厳しい体勢ながらも上げた古橋のクロスが素晴らしかった。
40分、調子の上がらない濱田に代えて藤本を投入。これにより藤本がボランチの位置に入り、香川は左SH、古橋が右SHへとポジションチェンジ。
このまま終わるかと思われたロスタイム、左サイドから抜け出した高地が角度の無いところから早いシュートを決めて鳥栖が同点に追いつく。この時間、主審の微妙な判定により選手の間で少しフワフワした空気が漂っていました。この辺りもっと集中し、感情を抑えることができるようにならないと、シーズン終盤の勝負が懸かった頃に痛いしっぺ返しを食らいそうな気がします。
後半はもう一言で言えばグダグダ。
開始早々に香川のクロスを森島康が頭で決めて勝ち越してからは防戦一方。右から左から攻め込まれ、ディフェンスラインはずるずる下がり、セカンドボールは悉く拾えず、ボールをただただ弾き返すのみ。ここで失点しなかったのは鳥栖の選手のシュートとクロスの精度が極めて良くなかったから。
終了間際、前田が一発退場となって10人となりながらも何とか耐え切って逃げ切り勝利。まさに「薄氷を踏むような勝利」となりました。
<短評>
吉田…可も無く不可も無く。失点シーンはなんだか昔長居のダービーで見たような光景。
柳沢…タイミングの良いオーバーラップで先制点のきっかけを作る。後半は少し消えてましたけど。
前田…攻撃を上手く跳ね返していたが終盤相手への報復行為で一発退場。微妙っちゃ微妙な判定だけど…
江添…下がったラインをなかなか修正できず。前田の退場に抗議してイエローカード。
丹羽…今季一番の出来だったのでは。何度も豪快なオーバーラップを見せ、守備面でもよく相手に食らい付いていた。コレが毎回出来るならスタメンクラスなんだけどねぇ。
濱田…攻守に精彩を欠き前半途中で交代。キックの制度もイマイチでした。
アレー…守備に奮闘もイージーなミス多し。それに付随してカードも多し。今季12枚目て…また2試合出停て…
香川…現状では持ち前の攻撃を生かすためには前目の方が合っているかも。特に守備を一番の主とするクルピ体制下でのボランチでは持ち味が半減。
古橋…左サイド、右サイド、FWとどこのポジションでも自分の役割を全うできる強み。シュート0だけど。
小松…先制点の時のポジショニング等を見るとやはりFWとして大事な、何か得点に関する嗅覚のようなものを持っているのかもしれない。アレー同様相変わらず結構アッサリボールを取られるシーンもよく見るけど。
森島康…ポストプレーに関しては小松よりも上。前線でボールをキープできる貴重な存在。とりあえずもうちょっと落ち着け。
藤本…ボランチとして守備に専念。体を張って相手の攻撃を止めた。
苔口…もうちょっと走りなさい。前田が退場して1トップになるまでは右SHだったのだから、もう少し相手をかき回すような動きが欲しかった。
羽田…前田退場後は結果的に次節以降の良いシミュレーションに。
今回もバスツアーで参加したのですが、前回と違ってバスが小さかったので少し疲れました。渋滞も無く、電車が走ってる内に帰れたのは良かったんですけども。次は
美貴三木か…
<写真>

鳥取市営サッカー場。通称バードスタジアム。こちらも専用スタジアムだけあって観やすかったです。ただ福井以上に周りに何も無かったため、3時前に到着したバスツアーの面々はかなりの時間を持て余すことに…

ピッチとゴール裏の距離もかなり近かったです。日立台もこんな感じなのでしょうか。試合中に限らず、その前の練習でも枠から外れたシュートがポンポン飛び込んでました。つーか君たち、GKもいない、プレッシャーもかからないフリーな状況でのシュートくらい枠に飛ばしなさい。誰とは言わないが。

はるばる来られた鳥栖の皆さん。交通の便を考えると大阪と鳥取ではやはり鳥取のほうが時間がかかるのでしょうか。距離は鳥取の方が近いのでしょうが。

茜色に染まる空とスタンド。私の腕とカメラではこれが精一杯。

本当はもっと綺麗だったんですけど…