2006年Jリーグディビジョン1 第25節
@長居スタジアム
(主審:前田拓哉 天候:晴 観客:15,186人)
セレッソ大阪 2−2 鹿島アントラーズ
得点者:
(C大阪)名波浩(後19)、酒本憲幸(後44)
(鹿島)ファビオサントス(前33)、野沢拓也(後15)
警告:
(C大阪)西澤明訓、河村崇大、古橋達弥
(鹿島)新井場徹、ファビオサントス、増田誓志
セレッソ大阪
GK:吉田宗弘
DF:前田和哉、江添建次郎、山崎哲也
MF:河村崇大、ピンゴ、酒本憲幸、ゼカルロス、名波浩(→後19 大久保嘉人)
FW:森島寛晃(→後19 古橋達弥)、西澤明訓(→後44 柿本倫明)
サブ:多田大介、山田卓也、宮本卓也、下村東美
鹿島アントラーズ
GK:曽ヶ端準
DF:内田篤人、岩政大樹、青木剛、新井場徹
MF:増田誓志、フェルナンド、野沢拓也(→後38 中後雅喜)、ファビオサントス(→後44 奈良橋晃)
FW:柳沢敦(→後38 深井正樹)、アレックスミネイロ
サブ:小澤英明、大岩剛、興梠慎三、田中康平
数年ぶりにパーマをかけたら会社の子に「何かヅラっぽいですね」と言われてしまいました。生まれてこのかた散髪に行って「その髪型似合ってますね」と言われたことが無いのですが何か選択を間違っているのでしょうか。人生常に裏目裏目。そんな私です。
さて、土曜日は今年最後の長居開催。鹿島アントラーズ戦が行われました。
先日の紅白戦で名波先発のフォーメーションを試したとの報道通り、ついに名波が長居スタジアムで初先発。
サポのボルテージは否が応にも高まる。一方でその報道通りピンゴが久々先発、さらには鹿島戦との相性の良い古橋、大久保がサブスタート。
サポのボルテージはみるみるダウン。前半開始。
直後から鹿島ペース。って言うか
最初からウチのペースで試合に入ったことなんてここ数ヶ月見たことありませんけども。とにかく鹿島の速いパス回しにボールに触ることすらできず。DFが水際で防いでマイボールにしてもミスパスやプレゼントパスによりまた相手ボールに。
何ですかこのデジャヴ(既視感)は。もうシーズンも終わろうとする中、ウチのチームはいつ連携が上がるんだろうか。
それでも鹿島の2トップが不調だったりサイドからの攻撃が単調だったりで辛うじて失点は防いでいたものの、前半33分、右に開いた野沢から大きなクロスが入り、そこにファビオサントスが駆け込んでダイレクトでシュート。
あのクロスを直接決める技術もすごいと思いますが、あれだけゴール前でフリーにしてるうちの守備もある意味すごい。SB席から左サイドをするする上がっていく人物に誰も付いて行ってないのが丸見えでしたよ。
とまあ完全に圧倒されながらも野沢のFKがバーに弾かれるなど相変わらず神頼みな状況のまま辛うじて1点のビハインドで前半終了。
ハーフタイム中のゼの涙交じりの演説(携帯公式サイトのコメントより)が効いたのか後半開始からセレッソもようやく攻撃の流れを作り始める。
が、こんな時に点を取られるのが今のセレッソ。ファビオサントスがDFを引き付けて野沢にパス。反転しながらの難しい体勢でのシュートだったがこれを決められて0−2。
ここで
タヌキ監督が交代の準備に入る。
そんな中飛び出した名波のファインゴール。相手DFのクリアボールをダイレクトにシュート。綺麗な放物線を描いてゴール左上に吸い込まれた。
直後、古橋・大久保in、森島寛・名波out。
すでに様々な所で議論されているこの交代。名波のコメントにあるように、すでに交代が分かっていたからのあのシュートだったのだろうけど、私自身もせっかくの勢いを削ぐことになってしまうのではないかと思ったが、幸運なことにそれは杞憂に終わった。
交代した古橋、大久保が相手を掻き回し、酒本が何度も何度もサイドを駆け上がり、ゼカルロスが左の空いたスペースをどんどん突いていき(そこからの展開は…だったけど)、攻めの勢いを加速させる。
ほとんどハーフコートのような展開。そこで西澤や大久保に何度もチャンスが訪れるもののなかなか点が奪えない。
このまま、−また最後に追い上げながらも追いつけず、頑張っただけで終わってしまうのか−と思ったロスタイム、DFのクリアボールを酒本が名波のときと同じような位置からシュート。名波のシュートとは比べ物にならないボールだったが、DFの間をすり抜けて
曽ヶ端のセルフジャッジに助けられてゴール左に吸い込まれる。途中嘉人に当たったような気もする(その場合はオフサイドっぽかった)が主審はそのまま得点を認め、酒本のプロ初ゴールは値千金の貴重な同点ゴールとなりました。
※短評
名波…パスミスなど多少細かいミスがあったものの、後半のスーパーゴールで流れを変える。運動量に関しても申し分無し。少なくともピンゴより豊富だ。
酒本…前半は新井場に押されていたが、後半相手が引き気味になってからは突破するシーンも見受けられた。積極的な姿勢は買い。好不調が1試合おきに来ているので次が正念場。
ピンゴ…相変わらずの運動量(悪い意味で)。ただ、名波が退いてからは多少攻撃の起点になっていた。自分が攻めあがった後にカウンターを受けている時にチンタラチンタラ走って戻っている姿を見ると少し殺意を覚える。
ゼカルロス…後半、何度も何度もスペースを突いて相手DFを混乱させた。そこからのクロスとシュートの精度については…だったけど。とりあえずアバウトに蹴りすぎ。
大久保…チャンスはきっちり決めましょう。
土曜日にも書きましたが、スタンドはまるで勝ったかのような騒ぎでしたが、我々はいまだ降格圏内にいることを忘れてはいけません。
この日の後半もような流れを次に繋げられるよう、一週間しっかりと準備してほしいです。今まで試合後半で見せたいい流れを持続できたことありませんから。
一戦必勝。トーナメント戦のようなつもりで。