2006年Jリーグディビジョン1 第23節
@長居スタジアム
(主審:上川徹 天候:晴 観客:19,036人)
セレッソ大阪 3−2 ジェフユナイテッド千葉
得点者:
(C大阪)西澤明訓(前29)、古橋達弥(後6)、大久保嘉人(後31)
(千葉)クルプニコビッチ(前8)、巻誠一郎(後22)
警告:
(C大阪)酒本憲幸、ゼカルロス、前田和哉
(千葉)斎藤大輔、中島浩司、楽山孝志
セレッソ大阪
GK:吉田宗弘
DF:ブルーノクアドロス、前田和哉、藤本康太
MF:河村崇大、宮本卓也、酒本憲幸、ゼカルロス、森島寛晃(→後21 大久保嘉人)
FW:古橋達弥、西澤明訓
サブ:多田大介、江添建次郎、山田卓也、ピンゴ、名波浩、森島康仁
ジェフユナイテッド千葉
GK:岡本昌弘
DF:斎藤大輔、水本裕貴
MF:中島浩司、坂本將貴、阿部勇樹(→後12 水野晃樹)、佐藤勇人、山岸智、羽生直剛(→後16 巻誠一郎)、クルプニコビッチ
FW:ハース(→後24 楽山孝志)
サブ:黒河貴矢、結城耕造、工藤浩平、要田勇一
日本一暑いと言われる大阪も朝晩めっきり涼しくなってきました。私はクーラーが苦手なので、それをつけずとも窓を開けているだけで十分涼しい今の気温は非常に快適です。
しかしながら私の部屋は某高速道路のすぐ側にあるため、窓を開けていると当然車の音が入ってきます。普段生活している分には特に気にならないのですが、こっちがそろそろ寝ようかなとベッドに入った頃に彼らはやってきます。
そう、暴走族。
現代科学が進歩し、各自動車メーカーがいかにエンジン音を静かにするかという開発をしている中、昔と変わらない音で走り続ける彼ら。その開発(改造)意欲をもっと違う方に向ければいいのに。
オービス等の設置により速度違反に対しての取締りが強化されている中、環状線一周の速さを競い合おうとする彼ら。たまにボーっと見てると○○の一つ覚えのように本当に何周も何周も回ってます。
そのままバターにでもなってしまえばいいのに。さて、ここ数日仕事が重なったり、接待が重なったり、
吉野家の牛丼を食べに行ったり(ウチの近くは昼に行っても全く並ばずに食べることができた)と何かと忙しくしているうちにもう明後日には次の試合が控えている状況。今さらではありますが千葉戦の雑感を。
前節のお隣さんとの試合での3−5−2のシステムから3−6−1に変更。故障中の柳本の位置に藤本が、ボランチは出場停止明けの河村が山田に代わって入り、右サイドは毎年秋になると調子の上がってくる酒本、左サイドは故障明けのゼカルロス。1トップ西澤に森島寛、古橋の2シャドーと去年よく見た光景。
ジェフはDF登録が2人ながら実際は中島が3バックの中央に入り(のように見えた)、セレッソと同じ3−6−1のシステム。
開始直後からジェフの選手が動き回ってゲームを支配する。
セレッソの選手はマークを外されまくって
見てるこっちが悲しくなるほど混乱し、いつも通りのバタバタディフェンスを展開。続けざまに訪れるピンチはジェフのミスに助けられていたものの、このままいけば失点は時間の問題と思われた前半8分。マークが外れていたクルプニコビッチにボールが渡り、PA外から豪快なミドルシュートを決められて0−1。
ここで
タヌキ監督が動き、3バックの中央に入っていたブルーノをボランチの位置近くまで上げ、2−1−6−1のような形に。結果的にこれが功を奏し、中盤でボールを奪う機会が増え、また前線まで上がるブルーノに対してジェフのDFが混乱する場面も見られた。その分残された2人のCBに対する負担も急激に増加した訳だが。
その後も攻められ続ける→ジェフのミス等に助けられるという試合開始からの嫌な流れを断ち切れないまま時は過ぎ、前半29分、それまでも幾度と無くフリーランニングを続けていた森島寛が右サイドに抜け出して中央へクロス。ブルーノのバイシクルは空振りに終わりました(これが後々大変なことになるとは…)が、詰めていた西澤がボレーを叩き込んで同点に。数少ないチャンスを決めたセレッソが追いついてハーフタイムへ。セレッソ、ジェフともお互い守備の不安定さが目立つ前半でした。
後半、セレッソがそのDFラインの不安定さを突きます。宮本がラインの裏へ大きなロングパス。これを抜け出した古橋が狭いところからシュートを決めてセレッソが逆転。この時ジェフのDFラインは中盤をコンパクトに保つためかかなり高い位置にあり、それを見逃さなかった古橋と宮本の広い視野に巧です。
その後ジェフは負傷した?阿部に代えて水野を投入。その5分後には羽生に代えて巻を入れて2トップに。攻撃に厚みを持たせようとしたのでしょうか。ちなみに巻が投入された時が長居スタジアム一番の盛り上がりでした。
さすが招待客。お目当ては巻ですかそうですか。後半21分、前半から飛ばしまくっていた森島寛に代えて大久保を投入。その直後信じられないようなプレーが。水野のロングスローを直接ヘディングで巻に決められるという
今日び高校サッカーでも見られない失点シーン。おそらくスタジアムにいた半数以上の人が
( ゚д゚)ポカーン
となったはず。
いつもならここでガックリきてさらに押し込まれて失点し敗戦というパターンですが、この日は違いました。久々のスタメンに奮起し、
足は遅いながらも何度もドリブルで仕掛けるシーンが目立っていた右サイドの酒本が粘ってスローインを得る。素早いスローインにまたも古橋が抜け出して中央へクロス。そのクロスをこちらも抜け出していた大久保が冷静に決めて勝ち越しに成功する。この時はジェフのディフェンスがウチに負けず劣らず集中力を欠いていた。ゴールに近い位置からのスローインなのにDFは2人しか戻ってない状況だったから。
この後は右サイドに入った水野にバンバン抜かれるシーンがあったものの(ゼが入っていた時点でこれは想定済)ハースを下げたジェフの攻撃陣には開始直後ほどの怖さも無くそのままホイッスル。残留に向けて貴重な勝点3を手に入れました。
この日のMOMは1G1Aの古橋。サラヤ様ご提供のヤシノミ洗剤1年分を獲得。洗剤といいソーセージといい、
何かもらえる時はいつも古橋が受賞しているような気がするのは気のせいだろうか。さて、勝ったとは言え課題は山積み。とにかく守備に安定感が無い。この試合はブルーノが前目に位置した3バックだったので多少不安定だったのも無理は無いが、それにしても動き回る相手に対してマークを外されすぎのように思う。羽生、クルプニコビッチらに何度チャンスを作られたことか。スローインから失点した時も巻のマークをきっちり確認していればそんなことにはならなかったはず。
ま、それでも何だかんだ言って強豪相手から勝点3をもぎ取ったことは事実。特に前節が完敗だったため、今回負けて連敗ともなると名波加入でせっかく上向きになったチームの流れがまた悪くなってしまうところでしたから。
次は裏天王山・福岡戦。前田、ゼを出場停止で、ブルーノがなんかちょっと腰がヤバそう(※20日現在)ということで(特に守備面の)メンバーに不安がありますが、必ず勝点3を取って帰ってきてほしいところです。
目指せ!今年初の連勝!ってまた小さい目標だなオイ。